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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第四十五話
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ごちゃごちゃな気持ち

 人間の領地まで送ってもらった僕たちは、そこから電車を乗り継いで王都に戻ってきた。

 そして、あの家に帰るために歩いてるんだけど……。

 ……僕の足取りは、とても重かった。

 ……帰れるのは、すごく嬉しいよ。

 本当は、走って帰りたいくらい……。

 ……でもそれは、僕だけの気持ちかもしれないから。

 僕のせいで、みんなひどい目に遭った……。

 柊平さんたちはともかく、ぱかおは大怪我をしたって透花さんに聞いたんだ。

 その原因の僕を、みんなは迷惑に思ってないかな……?

 帰ってくるなって、思ってないかな……?

 美海は理玖さんの薬のおかげで、今回のことは覚えてないみたいだけど……。


「心くん、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」

「透花さん……」


 ……あと少しで家に着くのに、僕の足は完全に止まってしまった。

 そんな僕に、透花さんが優しく声をかけてくれる。


「ほら、あそこを見てごらん」

「………………………………? あっ……!」


 透花さんに言われた方向を見ると、そこには……。

 みんなが、門の外で僕を待っててくれたんだ……。

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