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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第四十五話
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精一杯の笑顔を返すよ

「心、本当にごめんな……! ちゃんとお前の話を聞いてやれなくて……!」

「……ううん。僕も、昨日の朝はひどいこと言ったから……。ごめんなさい……」


 ああ、よかった……。

 あったかい、僕の大好きなお父さんだ……。


「……今更かもしれないが、心の話を聞かせてくれないか。学校の話でも、友達の話でも、なんでもいいんだ。……父さんは、お前と話がしたい」


 昨日の朝は、お父さんのことが怖くてあんなこと言っちゃったけど……。

 ……今なら、僕の素直な気持ちを伝えられるよ。


「……うん。僕ね、お父さんに聞いてほしいことがたくさんあるんだ……!」


 僕を抱き締めるお父さんの手が、さっきまでよりも強くなる。

 抱き合っている僕たちを見ながら、透花さんは優しい笑顔を浮かべてる。


『心くん、よかったね』


 声には出てなかったけど、そう言ったのが聞こえたような気がして……。


『ありがとう、透花さん』


 そんな想いを込めながら、僕は透花さんに笑顔を返したんだ――――――――――。

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