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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第四十五話
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伝わる想い

「……何故だ!? 何故避けない……!?」


 だけど、いつまで経っても痛みは襲ってこなくて……。

 目を開けてみると、お父さんの爪は透花さんの顔すれすれのところで止まってた……。

 でも、少しだけ当たっちゃったのかな……?

 透花さんのほっぺからは、血が流れてる……。


「避けたら、心くんに当たります」

「なんだと……?」

「心くんは、私の大切な仲間です。命を懸けて守るのは当たり前のことですから」

「貴様なら、心を連れて避けることだって出来ただろう……!? 私の仲間たちを、あそこまで追い込むほどの能力を持っているのだから……!」

「それでは、私の気持ちがお父様に伝わりません。意味がないんです」

「……そうか。やはり、あなたは……」


 透花さんの後ろにいる僕からは、彼女の表情は見えない。

 だけどきっと、凛とした綺麗な顔をしてるんだろうなぁ……。

 透花さんの言葉を聞くと、お父さんは竜化を解いて人間の姿に戻った。


「……一色透花殿、数々の非礼を詫びさせて欲しい。改めて、心の父親、そしてこの国の王として挨拶をさせてくれないか。この国はあなたを、正式な客人として歓迎する」


 そう言うとお父さんは、透花さんに向かって頭を下げたんだ――――――――――。

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