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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第六話 ヒルガオが見た兄弟のかたち
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その瞳に映ったもの

 最後の女性走者が、コーナーを回ってくる。

 白組、赤組の順に続いていて、他の組は少し離れた位置にいる。

 蒼一朗と恵輔の一騎打ちというわけだ。

 バトンの受け渡しは、白組が先に行われた。

 そのまま走り出した蒼一朗を、少し遅れてバトンを受け取った恵輔が追いかける。

 差はあっという間になくなり、二人は横並びとなった。


(やっぱり部長、はえぇ……!)

(負けないよ、柏木くん……!)


 白組と赤組の応援席からは、大きな歓声が上がっていた。


(あれは……!)


 しかし、ゴールまであと数十メートルというところで、蒼一朗の視界にあるものが映る。


「……部長、わりぃ! また今度勝負してくれ!」


 恵輔に一言詫びを入れると、そのままコースを外れていく。


「ちょっと柏木くん、どこ行くの……!?」


 蒼一朗を追いかけるようにして、恵輔もコースアウトしてしまった。

 その行動に、周囲はざわく。

 一位でゴールテープを切ったのは、二人の遥か後方を走っていた黄組のアンカーだった――――――――――。

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