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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第六話 ヒルガオが見た兄弟のかたち
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男と男の戦い

 そして遂に、プログラムナンバー20、組別対抗リレーの時間がやってきた。

 現在一位は白組だが、二位以下にもほとんど点数の差はない。

 つまり、この競技で勝った組が、そのまま優勝できるというわけだ。

 このリレーは、年代別に十人で襷を繋いでいく。

 幼児・小学生・中学生・高校生・成人の各年代から男女一人ずつ代表者を出し、走るのだ。

 今回、蒼一朗と恵輔は成人男性、つまりアンカーとして出場する。






 いよいよ、レースが始まった。

 蒼一朗と恵輔は、話しながら自分の順番を待つ。


「今回は、うちの弟が迷惑をかけたみたいでごめんね」

「いや、別にいいっすよ。部長さんと勝負できるの、単純に楽しみだし」

「それは僕もだよ。弟の初恋のためにも、赤組が優勝するためにも勝つからね!」

「……俺も、あいつには笑っててほしいんで絶対に負けねぇっす」


 穏やかだった二人の間に、緊張した空気が走る。

 勝負の時が、刻一刻と近付いていた―――――。

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