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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第六話 ヒルガオが見た兄弟のかたち
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急いては事をし損じる

 プログラムナンバー14、ペア障害物競争。


「息を合わせて行くぞ。ゆっくりでもいいから、少しずつちゃんと進もうな」

「(こくり)」


「にいちゃん、はやくはやく! いそがないと負けちゃうって!」

「一人で突っ走っても進まないよ。二人で協力しないと」


 蒼一朗と大和のペアは、足並みを揃えて頑張ったものの三位という結果に終わった。

 さすがに、大人同士で出場したペアには勝てなかったのだ。

 しかし、隼輔と恵輔のペアは五位だったので、ここには勝利したことになる。

 負けたくないという気持ちが先走ってしまった隼輔は、兄と上手く波長を合わせて進むことができなかったのだ。

 大和に負けたことがよっぽど悔しかったようで、隼輔は、ゴール後に涙を浮かべていた。


「大和、楽しかったか?」


 蒼一朗の問いかけに、大和は返事を書いた紙を見せる。

 そこには、“うん。おにいちゃんといっしょにでれて、すごくたのしかった!”と書いてあった。


「そっか! 兄ちゃんも、大和と出れて楽しかったぜ!」


 二人は、仲良く手を繋ぎながらみんなの所へと戻っていった。

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