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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第四十話
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アップルパイと待ち人と

「このアップルパイ、とってもおいしいね!」

「だろ!? 晴久さんの料理はマジでうまいからなー!」


 颯と夏生は現在、颯の部屋で晴久特製のアップルパイを食べている。

 今後の対策を練るため、由莉の店から移動したのだ。

 おやつを食べ終え一息ついたところで、話し合いを始める。


「デザインを考えるにしても、まずは曲が必要だな!」

「そうだよね……。曲のイメージに合わせて、どんな衣装にするか決めるし……」


 歌う曲がなければ、衣装を作ったところで意味がない。

 そのことを誰よりも理解している夏生は、浮かない表情である。

 そんな夏生の背中を叩くと、颯は元気よく笑った。


「そんな心配すんなよ! 俺に一つだけアテがあるんだ!」

「ほんとに!?」

「おう! 連絡したら、そろそろ帰ってくるって言ってた! 玄関まで迎えに行こうぜ!」

「え!? 緒方くん!?」


 夏生に詳しい説明もせずに、颯は部屋を出て行ってしまう。

 慌てて立ち上がると、夏生も急いで颯の後を追った。

 五分ほど待ったところで、玄関の扉が開く。


「虹太さん! おかえりなさいっす! 有川のために、曲を作ってください!」

「わあ! ビックリした~! って、え? 曲ってどういうこと?」


 そこに立っていたのは、虹太だった。

 虹太は一瞬驚いた表情をしたものの、颯の隣に立つ夏生を見て何かを察したようだ。


「二人とも、立ち話もなんだし俺の部屋においでよ~。詳しい話はそこで聞くからさ☆」

「あざっす!」

「あっ、ありがとうございます!」


 こうして三人は、虹太の部屋で話をすることになったのだった。

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