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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第四十話
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昼休み、教室にて

「はあ……」

「有川、なんかあったのか? さっきからため息すげーぞ!」


 現在、颯と心、そして夏生の通う高校は昼休みである。

 長時間の休憩だというのに溜め息ばかり吐いている夏生に、颯が声をかけた。

 一足先に昼食を食べ終えた心は、机に突っ伏して昼寝をしているようだ。


「え、僕、そんなにため息ばかり吐いてた……?」

「おう! 一年分の幸せは逃げたんじゃねーかってくらいだな!」

「あ、ははは……。それは困ったな……」

「マジでどうしたんだ? アイドルってのは、みんなに笑顔を届けるものだろ!」

「うん……。そうだよね……。ごめん……」


 颯と話していても、夏生の顔色は優れない。


「まあ、今はプライベートってやつだからずっとニコニコしてなくてもいいと思うけどさ! 悩みがあるなら聞くぜ! 俺ら、友達だろ!!」

「……緒方くーん!!」


 夏生の表情が突然崩れ、泣きそうなものになってしまう。

 そして、ここ最近彼を悩ませている原因についてぽつりぽつりと話し始めたのだった。

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