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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十九話
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まっしろなばしょ

「ま、まぶしい……!」


 光に飲み込まれたヤマトは、いつの間にか真っ白な空間に立っていました。

 手を繋いでいたミウも、二人を見守っていたはずのみんなもいません。


「みんなー! どこー!?」


 必死に声を出してみても、自分の声が跳ね返ってくるだけです。

 ずっと一緒にいたみんながいないことに、ヤマトは不安を覚えます。


「勇者様、この度は世界を救っていただきありがとうございました」

「めがみさま……?」


 そんなヤマトを優しく包み込んだのは、トウカの声でした。

 姿は見えませんが、はっきりと聞こえました。

 ですが、その声はだんだん小さくなっていきます。


「冒険の続きは……」

「めがみさま、なんていったの? ぼく、よくきこえなかったよ……!」


 その問いに答えることなく、トウカの声は完全に消えてしまいます。

 ヤマトは再び大きな光に覆われると、静かに意識を失ったのでした。

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