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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十九話
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コミカル三人衆、到着!

「ソウイチロウ、だいじょうぶ!?」

「おまっ、ミウ! 危ないから隠れてろって言ったろ!」

「そんなことできないよ! だってシュウヘイは、ミウをつれもどしにきたんでしょ!? ミウ、ぜったいにかえらないからね! うちより、ここの方が楽しいんだもん!」

「貴様、姫様に何をした!? 聡明な姫様がこのようなことを仰るなどありえない!」

「どいつもこいつも、俺の話を聞かねえな……」


 シュウヘイとミウの言い争いに巻き込まれ、魔王は困っています。

 どうやら彼は、ソウイチロウという名前のようですね。

 ヤマトはおろおろしながらも三人に近付くと、声をかけました。


「シュウヘイ、おちついて。少しこの人の話をきいてみようよ」

「勇者様、しかし……!」

「ミウちゃんも。それじゃあ、言いたいことがつたわらないよ」

「ヤマトくん……」

「魔王さん、お話をきかせてもらえますか?」

「ああ。話が通じる奴がいてよかったぜ……」


 ヤマトの目にも、ソウイチロウが悪者には見えないようですね。

 なんとかいい雰囲気に持っていこうと一生懸命です。

 ここで、部屋の外から何かが近付いてくる音がしました。


「うわああああああああああ! 目が回るぜええええええええええ!!」

「やばい! スピードが出すぎたぞ!」

「……大丈夫。きっと、魔族は体が頑丈だよ……」


 ハヤテが、転がったまま扉を破って入ってきたのです。

 後ろから、シンとぱかおもやって来ます。


「お前、何があったらこんなことになんだよ!?」

「あっ、魔王! 無事っすか!? 殺されてなくてよかったっす!」

「物騒なこと言うなよな……」


 ソウイチロウが受け止めてくれたおかげで、ハヤテは壁などに激突せずに済みました。

 三人の乱入により、この場のムードは一気に緩いものへと変わっていくのでした。

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