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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十九話
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まおうのおしろ

「わあ!」

「勇者様、大丈夫ですか!?」

「おー! あっという間に着いたな!」

「空飛ぶの、楽しかった……」


 ヤマトたちの目の前には、おどろおどろしい雰囲気の城がそびえ立っています。

 どうやら、魔王のお城に到着したようです。


「じゃあ、さっそく行こう!」

「はい。しかし……」

「ずいぶんたくさんいるな!」

「全員倒さないといけないのかな……」


 お城の中から、たくさんのモンスターが出てきました。

 どうやら、彼らを倒さないと先には進めないようですね。


「……勇者様は、魔王との戦いに向けお力を温存してください。ここは私が……」


 シュウヘイがモンスターたちに斬りかかろうとした、その時です。


「うわあああああ! 勇者だ! 勇者が来たぞー!!」

「逃げろ! あんな奴に敵うわけがねえ!」

「全員でかかればなんとかなるんじゃないか? あいつらは少人数だし……」

「お前、バカなのか!? あの剣を見てみろよ!」

「俺らがあの剣に触れれば、一瞬で塵だぞ!? 退魔の剣だからな!」

「だから、逃げるしかないんだよ! 死にたくなかったらな!」


 モンスターたちはひとしきり騒ぐと、そのまま逃げ出してしまったのです。

 ヤマトはその光景を、ぽかんと見つめていました。

 あっという間に全ての敵がいなくなってしまい、そこには静寂だけが残ります。


「これで行けるね!」

「はい。さすが勇者様です」

「オレ、戦う準備してたのに拍子抜けだぜ!」

「魔王も大変だね……」


 こうしてヤマトたちは、魔王のお城に足を踏み入れることに成功したのでした。

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