表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十九話
480/780

ゆうしゃのけん

「わあ……!」

「あれが、魔王を倒すための剣か……」

「すごい! ごついぞ!」

「ん……。ここ、どこ……?」


 この武器を手に入れるために、ヤマトたちはここまで旅をしてきたのです。

 それを目の前にして、興奮せずにはいられません。

 みんなの声を聞いて、シンも目を覚ましたようですね。


「……この剣は、勇者にしか抜けないようになってる」

「ゆうしゃしか……」

「……君が本物の勇者なら、簡単に抜けるはずだ」


 リクの言葉を聞いて、ヤマトはごくりと唾を飲み込みます。

 抜けなかった場合のことを考えてしまったのです。


(もし、ぬけなかったらどうしよう……)


 そんなヤマトの手に、柔らかいものが触れます。

 それは、ぱかおの毛でした。

 シンも、いつの間にかヤマトの肩に乗っています。

 シュウヘイも、ヤマトを励ますように寄り添ってくれました。


「ヤマトなら絶対に大丈夫だぞ! 強くて優しい奴だからな!」

「うん……。心配しなくても平気だよ……」

「……私も同感です。勇者様は素晴らしいお方ですので」

「……ありがとう! ぼく、やってみるよ!」


 ヤマトは深呼吸を一つすると、剣と向かい合います。

 そして柄の部分を握ると、力を込めてそれを引いたのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ