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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第六話 ヒルガオが見た兄弟のかたち
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大好きな人を褒められると自分も嬉しい

 少年たちの会話を聞いていた女の子の一人が、大和に声をかけた。


「やまとくんのおにいちゃんも、足速そうだよね!」

「そうにいのこと? 確かにそうにいは、足速いよね」


 隣にいた美海が、大和の代わりに答える。

 大和は、話すことができない。

 先天性のものではなく、とある出来事をきっかけに声が出なくなってしまったのだ。

 なので、コミュニケーションはジェスチャーか筆談でとっていた。

 今のように、美海が間に入って会話を繋いでくれることも多い。


「やまとくんのおにいちゃん、背も高いし、かっこいいよね!」

「うん! たまにおむかえに来るけど、いつもさわやかだよね!」


 いつの間にか数人の少女たちが集まり、蒼一朗について楽しそうに話しはじめた。

 いつの時代も、女の子の方がませていて、おしゃべりが好きなものだ。

 大和はその会話を、少し照れながらも嬉しそうに聞いていた。

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