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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十八話
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One for all,All for one

「柏木、頑張れー!」

「部長の所までもう少しだぞ!」

「俺らの分まで走ってくれー!」


 恵輔が待つ場所に近付くにつれて、蒼一朗を応援する声が多くなる。

 そこには、遠征や怪我で今日の大会に出られなかった部員たちの姿があった。

 透花が様々な場所に手を回し、彼らが来られるように手配したのだ。


(みんな、ありがとな……!)


 声援を全身で感じながら、蒼一朗は走る。

 すると、予定していたよりも早い場所に恵輔がいるのが見えた。

 彼もまた、逆走してきたのだった。


「柏木くん!」

「部長、なんでここに……!?」

「みんなが頑張ってるのに、僕だけただ待ってるわけにはいかないよ!」

「……そうっすよね。あんたは、そういう人だ。これ、お願いします!」

「任せて! 必ずゴールに届けるからね!」


 蒼一朗の襷から外された襷を、恵輔が受け取る。

 ここまで繋いできた皆の絆は、途切れることなく最終走者の手に渡ったのだった――――――――――。

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