表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十七話
434/780

高度一万メートルにて

 この日、透花と柊平と湊人の三人は任務に出ていた。

 一つ目の任務を無事に終え、空路で移動することになる。

 次の任務には透花と柊平のみで赴くため、湊人とはここでお別れだ。


「じゃあ、僕はこれで。二人とも、よい空の旅を」


 湊人とこのような会話を交わしたのは、一時間ほど前のことだっただろうか。

 平穏な空の旅は、機長からの放送によって終焉を迎える。


『当期は、何者かによってハイジャックされました!』


 この一言で、乗客たちは混乱の渦に巻き込まれた。

 キャビンアテンダントが必死に宥めようとするが、ほとんど届いていない。

 だがしばらく経っても、ハイジャック犯はやって来なかった。

 飛行機も、至って普通に飛んでいるように感じられるのだ。

 不思議に思った透花は、席を立つ。


「柊平さん、行こう」

「はっ。鎮圧に向かわれるのですか」

「うん。犯人が機内にいるなら」


 柊平は、軍人故に特別に持ち込むことが許されている剣を携える。

 未だ混乱に包まれる客室を抜け、二人はコックピットへと急ぐのだった――――――――――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ