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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十五話 オーランピドールの雫を飲み干して
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一面に広がっていたのは

(やっぱり、僕の見間違いだったのか……)


 家の中を捜索してみるが、特に変わったところはなかった。

 そこは、理玖がこの家を出た時のまま綺麗に保たれている。


(ん……? どうしてこんなに綺麗なんだ……?)


 彼がこの場所を離れてから、既に一年近くが経っているのだ。

 その割には荒れておらず、清潔過ぎる。

 人の手が加えられているのは間違いないだろう。


(やっぱり、この家には人が出入りしているな……。それにしても、どうして……)


 こんなことをするのは、先程見かけた人物しかいない。

 だが理玖には、その理由が全く思い当たらなかった。


(……何もないとは思うけど、一応見ておくか)


 確認のため、全ての部屋に目を通すことにした。

 最後に訪れたのは、地下にある栽培場である。

 日の光をほとんど必要としない稀少な植物を、ここで育てていたのだ。


(………………………………!! どうして、ここに……)


 扉を開けた理玖は、驚きで目を見開いた。

 そこには、彼が探し求めていた解毒草が生い茂っていたのだから――――――――――。

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