表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三十五話 オーランピドールの雫を飲み干して
385/780

消失した解毒草

「これは……」

「まさか、こんなことになっているなんて……」

「………………………………」


 三人は、デザントクスィカフィーヌの生息地までやって来た。

 だが、目の前に広がる光景に言葉を失ってしまう。

 そこに生い茂っているはずの植物が、根こそぎなくなっていたのだ。

 その場所には何も生えておらず、一面の土壌が広がっている。


「……他の場所に行こう。そこから、まだ残ってるかもしれない」


 理玖の案内に続き、他の場所にも行ってみる。

 ……だが、結果は同じだった。

 全ての場所から、デザントクスィカフィーヌが消えているのだ。

 刈り取られたわけでも、燃やされたわけでもない。

 土を掘り返され、根っこごとどこかに移動されているようだ。


「……この森の生息地はここで全部なのか?」

「……ああ。僕が知る限りはここで最後だ。……こうなったら、他の森で探すしかない」

「じゃあ、すぐに向かおう。理玖、一番近い森まで道案内を頼める?」

「……うん。少し速度を上げるから、無理だったら言って」

「……わかった」

「よし! 私たちにはあまり時間がないからね。急いで行こう!」


 三人は、進む速度を今までより上げた。

 そして、この森を抜けるべく歩き出したのだった――――――――――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ