表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二十七話 アフリカンマリーゴールドの先にあるもの
279/780

神童と呼ばれた過去

 俺って、音楽に関してはほんとにすごかったんだよね~。

 絶対音感があったし、一度聴いた曲はその場で記憶できちゃうし。


「音楽界に、新たな光が現れたぞ……!」

「まさに神童だ……!」


 だから、小学生の頃にはコンクールで賞を総なめだったんだよ!

 同年代では向かうところ敵なしって感じでさ☆

 場に合わせた音楽の使い分けも、うまかったんだ~。

 コンクールとかではクラシックを楽譜通り正確に演奏する。


「こうた、すっげー!」

「なあなあ! 次はこの曲ひいてくれよ!」


 でも、友達の前では流行りの歌やアニソンなんかを盛り上がるように弾くんだ!

 この頃になると、自分に自信がついてきてたからね。

 また、友達を作れるようになった。

 色が見えない分、人の表情はよく見てたよ。

 今コミュ力が高いのも、子どもの頃の経験のおかげだと思うし。

 こんな感じで、ピアノにかなりの比重を置きつつも普通の生活を送ってたんだ。

 ……高校生までは楽しかったんだけど、才能は人のやっかみを買うんだよね。

 それまで他人の悪意に晒されてこなかった俺は、ほんとに幸せ者だったんだと思う。

 周りの人間に、恵まれてたんだろうね……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ