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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第三話 試されるナデシコ
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一色隊のゆるちゃらオシャベリスト、椎名虹太

 適性試験の最後は、コミュニケーション能力のテストだ。

 普通の会話で、どれだけ相手の情報を引き出せるのかが鍵となる。


「喋らないように気を付けてたのに、いつの間にか色々話してたぜ……」

「俺も。会話の流れが自然すぎて、気付いたら喋っちゃってたわ」


「虹太さん、すごいっすね! 俺、意識すればするほどテンパっちゃって、どんどん自分の情報喋っちゃいました……」

「えへへー、颯くん、ありがとー! こういうのにはコツがあるんだよ。喋っちゃダメだーって思うほど、脳が緊張してうまくいかなくなるんだ。だから、いつもみたいに話すのがいちばーんってね☆」

「なるほど! 勉強になります!」

「能ある鷹はなんとやら、ってやつだねー」

「………………………………」

「………………………………」

「湊人くんの生温い視線と、りっくんの絶対零度の眼差しが突き刺さるんですけど……。っていうか前から思ってたんだけど、二人の俺の扱い酷くなーい!?」


 コミュニケーション能力試験成績一位、椎名虹太。

 持ち前の会話術を活かして、相手の情報を引き出すことに成功した。

 彼はこれをなんなく行うので、一種の才能なのだろう。


「いいモン持ってるなー。あれだけスムーズに情報が引き出せる奴、なかなかいないぜ」

「そうだね。諜報部員になるなら、ちょっと派手すぎる感じはするけど」


 虹太は、偵察専門部隊の隊員に目をかけられていた。

 こうして、全ての試験が終了したのである。

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