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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二十五話 チューリップを隠さないで
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至福の時間を邪魔するもの

 僕は、透花さんの別荘の自分の部屋でうとうとしてた。

 クーラーが効いててとっても気持ちいい……。

 ああ、このまま寝たら幸せなんだろうな……。

 そんなことを考えながらベッドに横になっていると、突然お腹が重くなる。


「ぱかお、急に乗ったらびっくりするよ……」

(だってシン、寝ようとしてただろ! オレは暇なんだ! 遊んでくれよー!)


 僕のお腹には、ぱかおが乗っていた。

 部屋は涼しいけど、ぱかおはあったかくてこれも気持ちいいな……。


「他の人に遊んでもらって……。僕、眠くてそんな元気ない……」


 そう言って目を閉じたけど、ぱかおは引き下がらなかった。


(オレはシンと遊びたいんだよー!)

「でも、僕は寝たい……。もう、体動かないよ……」

(じゃあ、おしゃべりならどうだ!? 動かなくていいだろ!)

「おしゃべり……。それなら別にいいけど……」

(オレ、前からシンに聞きたいことがあったんだ!)

「なに……?」

(シンは、どうしてグンジンになったんだ? グンジンって、大人がやるものなんだろ? シンやハヤテみたいに、普通のガッコウに通いながらやってる奴はいないって聞いたぞ!)

「……説明してもいいけど、長くなるよ。僕、おしゃべり苦手だし……」

(どれだけ長くても平気だ! シンがおしゃべり苦手なのは知ってるし!)

「わかった……。じゃあ、話すね……」


 こうして僕は、自分の過去についてぱかおに話し始めたんだ。

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