表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二十三話 再会はカンガルーポーと一緒に
241/780

ぼくの声

(お兄ちゃん! お兄ちゃん、どこ!?)


 ぼくは、走ってお兄ちゃんをさがす。

 だけど、どこにもいなくて……。

 お兄ちゃんだけじゃなくて、ほかの人もいなくなっちゃってる……!

 ぼくはこわくて、思わずさけんだんだ。


「お兄ちゃん! そういちろうお兄ちゃん! ……あれ?」


 声が、出た……!


「え、なんで……? ぼく、またしゃべれるようになってる……!」


 うれしくて、さっきまでのこわさなんてどこかにいっちゃったよ!

 早くお兄ちゃんを見つけて、ぼくの声を聞いてもらわなきゃ!


「お兄ちゃーん! ぼくだよ、やまとだよー!!」


 大きな声でお兄ちゃんを呼ぶけど、やっぱりどこにもいない……。

 ぼくはいつの間にか、お父さんとお母さんのおはかまでもどってきていた。

 お兄ちゃんがいないか見てみる。


「え……!?」


 そこには、お兄ちゃんはいなかった。

 でも……。


「大和、久しぶりだな」

「大きくなったわね」


 お父さんと、お母さんがいたんだ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ