表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二十三話 再会はカンガルーポーと一緒に
239/780

夏のこうれい行事

「じゃあ、行ってくるわ」

「………………………………!!」

「蒼一朗さん、大和くん、行ってらっしゃい」


 ぼくとお兄ちゃんは、これからお父さんとお母さんのおはかまいりに行くんだ。

 毎年、夏のこのじきになるとかならずするんだよ。


「あ、蒼一朗さん。ちょっといいかな? 実は……」


 出発しようとしたら、とうかお姉ちゃんがお兄ちゃんをよんだ。

 小さな声でおしゃべりしてるから、ないしょのお話みたい。

 ぼくはくつをはいて、静かに待ってるんだ。

 大人のお話は、じゃましちゃいけないんだよ。


「……よし! 大和、行こうぜ」


 お話は、すぐに終わったみたい。

 お兄ちゃんもくつをはくと、ぼくと手をつないでくれた。


「蒼一朗さん、大丈夫だとは思うけれど何かあったら落ち着いて、すぐに連絡してね」

「……わーってるよ」

「大和くん、気を付けて行ってくるんだよ」


 とうかお姉ちゃんが、ぼくの大好きな笑顔で見送ってくれる。

 すぐにはノートを出せないから、めいっぱいの笑顔を見せるんだ。


(とうかお姉ちゃん、行ってきます!!)


 こうしてぼくとお兄ちゃんは、二人で出発したんだよ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ