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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二十一話 カリンの花を君にあげる
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予期せぬ再会

 ……それは、突然のことだった。

 僕の暮らす家の扉が、誰かによってノックされたんだ。

 この家に戻ってきて五年以上が経っていたけれど、今まで来訪者なんてなかった。


(潮時、か……)


 過激派の人たちに、何かの拍子に居場所が割れたのかもしれない。

 僕は、覚悟を決めてドアを開ける。


「どちらさ、ま……」

「理玖、久しぶり」


 そこにいたのは、以前と変わらぬ笑顔を浮かべる彼女だった。

 その後ろには、真面目そうな男が立っている。

 ……僕のことを警戒しているのは、一目瞭然だ。


「……どうしたの」

「今日は、話があってあなたに会いに来たの。入ってもいい?」

「……君一人なら構わないけど、後ろの彼は遠慮してもらえるかな。見ず知らずの人間を家にあげたくはないからね」

「わかった。柊平さん、ここで待っていてもらえる?」

「……かしこまりました」


 彼女は、男をその場に残すと家の中に入ってきた。

 扉を閉める瞬間、彼から鋭い視線を向けられたのは僕の勘違いではないだろう――――――――――。

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