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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二十話 イベリスの誘惑
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男を見せるぞ!

 甘いニオイを辿っていくと、森に着いた。


(森かぁ……。うぅ、入りたくない……)


 ……森は、オレがニンゲンに狙われた場所だ。

 それがトラウマになってるみたいで、オレの体は動かなくなってしまった。

 その間も、甘いニオイはオレの鼻をくすぐる。


(……いや、オレはこのニオイが何か突き止めるって決めたんだ! こんな所で立ち止まってる場合じゃないぞ! 突撃だー!!)


 オレは、なんとか足を動かして森の中に駆け込んだ。

 ……好奇心と食欲が、恐怖心に勝ったんだな!!

 それに、オレにとって森は怖いだけの場所じゃない。

 シンと出会った、大切な場所でもあるんだ!

 あの時は、シンの勇気がオレを守ってくれた。

 今度は、オレが男を見せる番だぜ!!

 オレは、ニオイの方向へひたすら走る。

 枝に引っ掛けたり、地面に擦っちゃったりしたから、自慢の毛はすっかりボロボロだ。

 すっごく嫌だけど、ここまで来たら後には引けないからな!

 早くニオイの正体を突き止めて、みんなの所に帰るんだ!

 シンにお風呂に入れてもらって、ハヤテにブラッシングしてもらおう!

 そんなことを考えながら走っていると、見たこともない木の前に辿り着いたんだ――――――――――。

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