いざ、ようほうじょう!
オレたちは今、ようほうじょうにいるぞ!
ヤマトやミウを含めて全員で来たんだ!
ミナトやコウタは来ないかなって思ってたんだけど、さすがトウカだよな!
トウカに誘われて、断れるヤツなんているもんか!
(シン、まだか!? まだか!?!?)
「もう少し待って……」
難しいことはわかんないけど、シンは頑張って機械を回してる。
はちの巣をこれに入れて回すと、はちみつができるらしい!
シンのこんな早い動き、オレを助けてくれた以来見たことないぞ……!
「できた……」
(くれ! くれ!)
ボウルが、きれいな色のはちみつでいっぱいだ!
オレがねだると、シンはスプーンでよそって食べさせてくれた。
(……うまー! なんだこれ! すっごくうまい!!)
「ほんとだ……。こんなにおいしいはちみつ食べたことない……」
オレに食べさせると、シンもすぐにはちみつを口に含む。
いつもは無表情な顔が、ちょっぴりトロンってなってるぞ!
これだけうまかったら、そうなるのも当然だよな!
周りを見てみると、他のみんなにも大好評みたいだ!
特に、リクはいつも小食なのにどんどん食べてる!
自然のものが好きなヤツだから、気に入ったんだな!
「心くん、ぱかお。満足してもらえた?」
「透花さん……。うん。大満足。ありがとう」
(トウカ! 連れてきてくれてありがとな! めちゃくちゃうまいぞ!)
「それならよかった。せっかく来たんだし、他のこともしていかない? 巣の部分から取れるミツロウを使って、キャンドルが作れるんだって。みんなで作って、部屋に飾ろうよ」
こうして、大満足でさいみつ体験は終わったぞ!
この後は、ろうそくを作るらしい!
オレはみんなと一緒にはできないけど、きっと見てるだけでも楽しいよな!