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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第零話
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プロローグ

昔々ある所に、一人の少女がいました。


彼女は誰よりも美しく優しい心の持ち主で、誰からも愛される存在でした。


しかしその優しさと美しさは彼女を追い込み、悲劇を招いてしまうのです。


神様の悪戯によって、彼女は自分すら失うことになります。


彼女は、絶望の淵に立たされます。


だけど、彼女は生きていました。


心臓が、動いているのです。


どれだけ辛くとも、諦めることはできませんでした。


これはそんな少女が、自分を取り戻すまでのお話です。

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