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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第十四話 ホタルブクロは正義を謳う
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来者は追うべし

 透花が昨夜の任務に関しての報告書を書き終えたところで、先程連絡した交通課の軍人たちがやって来た。

 透花は車から降りると、彼らに敬礼をする。


「お疲れ様です。違反者なら前の車に乗っています。私の部下がこってりしぼっていますので、二度と飲酒運転はしないと思いますよ」


 透花は男たちの車に近付いていくと、柊平に声をかけた。

 車の中からは、いまだに柊平の説教をする声が聞こえている。


「柊平さん、そろそろ終わりにしよう。飲酒運転の危険さは、充分彼らに伝わったよ。交通課の方々も到着されたし。私たちの仕事は、ここでおしまい」


 透花は次に、男たちと目線を合わせてから話し出す。


「彼の話を聞いて、飲酒運転の危険さはわかってもらえましたか?」


 男たちはコクコクと頷いた。

 元々、素直な性格だったのかもしれない。

 柊平の話を聞いて、その恐ろしさが身に染みたようだ。


「これからあなたたちには、近くの軍の交通課に行ってもらいます。その後は、この国の法律によって罰せられることになるでしょう。あなたたちは、それだけのことをしたのです。これに懲りたら、二度と飲酒運転などしないように」


 透花は、凛とした態度で言い放つ。


「「「は、はい……」」」


 男たちの返事を聞いて、透花は満足気に微笑んだのだった。

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