表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第十四話 ホタルブクロは正義を謳う
157/780

並んで歩こう

「……隊長、隣を歩かせていただいてもよろしいでしょうか?」


 この言葉は、お祭り会場からホテルまでの帰り道に柊平から出たものだった。


「もちろん! でも、急にどうしたの? 来る時に言ったことなら、そこまで気にしなくて徐々にでも大丈夫だよ」

「……先程隊長が男どもに声をかけられたのは、私が傍を離れたからです。帰り道こそ、隊長をしっかりとお守りしたいと思っております。そのためには、後ろよりも隣で警護する方が、効果が大きいと考えました」

「色々考えてくれてありがとう、柊平さん。じゃあ、手でも繋いで帰ろうか? 恋人に見えた方が、声をかけてくる人なんていないんじゃない?」


 透花は、いたずらっ子のような笑みを浮かべる。


「……からかわないでください」


 柊平の頬が、うっすらと朱に染まる。


「あはは、ごめんね。隣に並んで、おしゃべりしながら帰ろう」

「……はい」


 夜でわかりづらいとはいえ、柊平は赤くなった顔を見られたくないので少しだけ俯いた。

 しかし、透花の柔らかな笑顔は全てお見通しの証拠なのだろう。


(本当に、この方にはいつも敵わないな……)


 明日は、柊平にとって久々の休日だ。

 どんな一日になるのだろうか――――――――――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ