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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第二話 希望を抱えたトルコキキョウ
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子どもの成長はあっという間

 小学校の入学式には蒼一朗と湊人が、高校の方には透花と柊平が出席することになった。


「大和、でっかくなったなぁ……」

「……蒼一朗さん、真剣な顔でビデオ構えながら大の男が目を潤ませるのって、はっきり言って結構不気味ですよ。正直、ひきます」

「……悪かったな。お前は兄弟とかいねーの? いたら俺の気持ちわかると思うんだけど」

「残念ながら、生まれてからずっと一人っ子です。あなたの場合は、兄というよりも父親みたいですよね」

「まぁ、俺が二十歳の時に生まれたからな。もう親もいないし、ほぼ父親みたいなもんだろ」

「……ご両親、頑張ったんですねぇ」

「……やめろ。それはあんまり想像しないようにしてんだよ」

「ふふっ、ごめんなさい。それよりも、大和くんだけじゃなくてちゃんと美海ちゃんも撮ってくださいね」

「わかってるよ。心に絶望的な表情で見つめられるのは勘弁してほしいからな」


 成人済みの男性が二人で出席しているだけでも珍しいのに、片方は目を潤ませながらビデオを構えているのだ。

 かなり目立っていた。

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