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透く花の色は  作者: 白鈴 すい
第十三話 時を刻むニオイスミレ
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僕らの癒し系

 二人が訪れたのは、晴久の部屋だった。

 颯は、これまでのいきさつを説明する。


「……というわけで、晴久さんの服を見せてほしいっす!」

「はい、それは構いませんよ。でも、どうして僕なんでしょうか?」

「この屋敷で癒し系といえば、晴久さんに決まってるっすよ!」

「……ありがとうございます。なんだか恥ずかしいですね」


 晴久は柔らかな笑顔で、二人を部屋に招き入れる。

 ちなみに夏生には、事情によりシェアハウスをしていることは説明済みだ。


「僕の服は、このような感じですよ」

「おぉ……! 爽やかかつ適度にかわいい……!」

「そうだろ!? 有川の目指す方向性としては、こんな感じだと思うんだよ!」

「うん! 僕もいいと思う!」

「じゃあ、今度のチェキ会のテーマは”爽やかなマリンボーイ”だな!」


 晴久は、マリン系の服を好んでよく着ている。

 なのでそこには、夏生のイメージカラーである青を用いた服もあった。

 濃すぎず、かといって薄すぎない爽やかな色合いだ。

 夏生の容姿や性格にも合うだろう。


「ありがとうございます! なんとなくイメージが湧きました!」

「僕の服が役に立てたようでよかったです。そういえば二人とも、喉は乾いていませんか?」

「乾いたっす!」

「……僕も、少しだけ」

「中途半端に残ってしまった炭酸水とレモンがあるので、レモンスカッシュを作ろうと思っていたんです。よかったら飲んでいってください」

「うっす!」

「あ、ありがとうございます!」


 こうして二人は晴久特製のレモンスカッシュにありつくために、リビングへと移動することになったのだった。

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