プロローグ〰病室にて〰
ぶっちゃけ話
勢いで書いてます。
すぐに止まるかも...
「今日はいい天気だねー」
静かな病室にのんびりした声が響く。
「どこがだ。思いっ切り曇ってるじゃねぇか。」
不機嫌そうな声がツッコミを入れる。
「私にとっては曇りが一番いい天気なの!」
「さいで。」
「ねぇ、じじさまー」
「高校生の自分にじじい言うか貴様。」
「前からでしょー」
「まあ、確かに。もう諦めてるが。」
「うぇへへー」
「はあ…」
いつの間にか定着した呼ばれ方。
何度も止めろと言ったのだが、もう諦めた。
「にしても。変わらないな。」
「うに?」
少女が首を傾げる。
「これからデカイ手術受けるってのに。」
そう。準備が整い次第。少女は手術を受ける。
それも心臓の。
少女は心臓が不完全な状態のまま産まれた。
今までは何とか機能していたようだが、身体の成長に伴い、心臓が限界に近いそうだ。
そんな時にずっと探していた、適合する心臓が見つかった。
少女の両親からしたら天からの贈り物だったろう。
この手術が成功すれば、少女は病室生活からおさらば出来る。
「そう見えるー?」
「ああ。」
「そうでもないんだけどなーこれが。」
「なぬ?」
「考えてもみなよー」
少女は、んに〰と背中を伸ばした。
「もういつ倒れてもおかしくない。明日起きずにそのまま…なーんて言われてたのにさ。唐突に助かります!治ります!って手のひら返したみたいに言われても、信じらんないよ。」
「……まあ、そうだな。」
「せっかく最期の死に様はどんな風がいいかなぁとか考えて108通り位思いついたのがあったのに…」
「お前はどこぞのスポーツ選手か。」
「にゅふふ」
「……はぁ。」
少年が呆れたように溜め息をついた時。外の通路から車輪の音と話し声が聞こえてきた。
「…来たか。」
「………ねぇじじさま。」
「…ん?」
「最期にひとつ聞いていい?」
「なんだ?」
「よく人は死ぬと天国か地獄に行くって言うじゃん。」
「ああ。」
「死神に魂刈られて。」
「まあ、そんな話もあるな。」
「私、天国にいけるかな?」
「少なくとも地獄にはいかんさ。」
そう答えた後、彼女は手術室へ運ばれていった。
それが彼女と交わした最後の言葉。
当時、高校生だった俺が初めて「死」を実感した日だった。
いわゆるテンプレからの立ち上がり。




