死んだ男
最終章
死
それはどういう事なのだろう
「着きましたよ」
「ここから戻れるのか?」
始めにあった門番がここまで案内をしてくれた
「ありがとう」
「本当に助かったよ」
「いえいえ」
「私はここまでです、後は進んでいけば戻れます」
俺は戻って真相を確かめないといけないんだ
進んでいると視界が悪くなってきた
ひたすら進む
「はっ!」
なんだ?意識がとんだ
「ここは…?」
暗い、しかしどこか懐かしい
「帰り道!?」
刺された場所だ
早く家に帰りたい
懐かしい我が家が見える
凄く嬉しい
玄関を開ける
「ただいま!」
「父さん、母さん!」
「誰だ!」
「人の家に勝手に入って来て!」
「早く通報しろ!」
ナニガナニガナニガナニガ
オカシイオカシイオカシイオカシイ
「俺だよ!」
「息子の顔も忘れたのか!」
「何言ってるんだ!」
「お前みたいな子供はいない!」
「居るのは娘が一人だけだ!」
むすめ?ムスメってダレダ?
「どうしたのお父さん?」
「降りてくるな不審者が家に上がってきたんだ!」
ナンデナンデナンデナンデ
ナンデオマエガソコニイルンダ
ナンデオレヲコロシタオマエガソコニイルンダ
「うぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「くそ、くそ、くそ!!!」
「なんでだよ!なんで俺がぁぁぁぁぁぁぁあ!」
………頭が真っ白だ
「あぁ?」
全身真っ赤じゃないか、なんだろうこれは
「ハハッハハハハハハハハ」
そうだよそうだよ俺が全員殺したんだ
「ハハハハハハハハハハハ」
もういいや俺も…
あなたは【忘れられた者】
今になってそんな事を思い出した
「そうだったな」
俺は確かに死んでいた
俺の存在はこちらの世界で完全に消されていた
だから…
俺は死んだ
切り刻まれようが朽ちる事のないこの肉体と供に…
【死】それは誰にでも訪れるものである…




