洋館
5章
夢を見た
自分が歩いている夢だ
真っ暗で何も無い場所を
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと
歩いてる自分を見続ける夢だった。
夢の自分の表情は、退屈そうで何処か寂しい雰囲気だった
目が覚める
何があったんだっけ…?
「そうだ…」
昨日の事を思い出した
自分の事を妖怪だと言った【人】
俺が外から来た人間だと言ったこと
そして、話の途中で気を失った事
「何処だろうここは」
誰かに連れてきてもらったようだ
「うぐっ」
相変わらず頭痛はする
「起きたようね」
突然声を掛けられてそちらの方を向いた
「2日も眠っていましたよ?」
「お身体の方は大丈夫ですか?」
これは俗に言うメイドというものだろうか
「あの…あなたは?」
「私はここでメイド長をやっている者です』
「ええと、ここは何処ですか?」
頭は混乱しているが一応聞いておく
「あなた様がここの前で倒れられたので中に入れさせていただきました」
ここはあの洋館だったのか…
「えっと…あの、ここの前であったあの人は居ますか?」
「あの人とは…?あぁ、門番の事ですね」
「何かご用ですか?」
「自分は妖怪?だ、とか俺…自分が外から来た人とか言っていたのでその事について聞きたくて」
「言葉の通りで御座いますよ」
「門番は妖怪であなたは外から来た」
「だから、それはどういうこ『グ〜』」
お腹が鳴ってしまった、凄い恥ずかしい
「ふふふ、取り敢えず料理を作りますのでたべてからお話ししましょう」
素直に頷いた
「主が貴方に会いたがってますしね…」
「え?なにか言いました?」
「何も言ってませんよ、ふふ」
一度レールを外れてしまえばもう戻ることは出来ない…
たとえ運命が変えられたとしても……




