退屈な人生の終わり
1章
「退屈だ…」
結局、人間なんてものは初めから決められたレールに沿って生きて死ぬだけ
初めから人生なんてものは決まっている
自分は自分のレールに沿って生きることしか出来ない
他人により運命が変えられたと感じる事もあるかもしれない
だが、変えられたと思っていても相手からすればそれは自分のレールに沿って生きているだけで元々変わってなんていない
だから俺は思う
「退屈だ…」
「帰るか…」
何だかんだ言っても俺には帰る家もあるし学校もある
家に帰るのが遅くなって親に心配されるのも面倒だから適当に帰ることにしよう
もう暗い、近道でも通るか…
薄暗い道、人通りも少ない、女子だったら襲われてもおかしくないが俺は男だし問題はないだろう
「あ〜あ」
いつも通りの帰り道5分もあれば家に…
ドスッ
「あ…?」
お腹の辺りが異様に熱い
「な、なに、が」
身体の力が抜ける
何かが身体から抜かれた
ここで俺は俺が刺された事に気がついた
身体がピクリとも動かない
しかし、何故か痛みは感じない
そう言えば強過ぎる痛みは麻痺して感じない事があるらしいと何処かで聞いたことがある
だが、何故俺はこんなにも冷静なのだろうか
眼はあまり見えないが頭だけ随分とスッキリしている
俺は考える、俺を刺したのは誰だ?
犯人の顔は見えない
まだ近くにいるのかもう立ち去ったかそれすらわからなくなってきた
もうダメだ…
何故俺が死ななきゃいけなかったのか理由は分からないが、それはきっと俺の運命だったのだろう
だから、心残りはない、とは言えないが自分の身体の事ぐらいなら分かる
おそらく助からないだろう
ここまでか…
「あ~あ、つまんねぇ人生だったなぁ」
そして俺は死んだ




