チャレンジの種
やる気のあるおじさんの話し
おじさんはある会社で働いていました。営業の仕事でいつも外回り。お得意様を回ったり、新しい製品を置いてくれる処を探して歩く日々でした。
何でこんなに暑いんだ。まるで砂漠みたいだ。オアシスにでも変えられたらな~。と、おじさんはいつも思っていました。
「大都会 オアシス計画!! な~んてな。」ハハハハ……
大声で独り言を言っては、又仕事に戻るのでした。
このビルの上に緑を植えたり、ソーラーパネルを付けたりして……。ん? 待てよ……。こう言うの何つったっけかな~?あーーっ……エコか? うん。エコだな!何とか現実の物にしたいな……
それを聞いていた神様は、おじさんに“チャレンジの種”を植え付けました。
何だかおじさんは、俄然やる気が出て来ました。おじさんは早速会社を辞め、たった一人で会社を立ち上げました。
都会には沢山のビルが有ります。とても高いビルや中位のビル。沢山沢山建っています。
そのビル一棟一棟を訪れ、屋上に緑を植える許可と、ビルとビルを繋ぐ渡りローカを造る許可を貰いに、それぞれのビルのオーナーに会いに行きました。初めは夢の様な話しだと、中々話しを聞いては貰えませんでした。話しを聞いても、理解して貰えませんでした。
それでも、何度も何度も足を運んで、やっと。一人、又一人と、協力してくれる人が現れました。
初めは、低いビルのオーナーばかりでした。小さくても、エコの為の第一歩を踏み出したのです。おじさんは喜びました。
渡りローカは、二棟のビルで半分づつお金を出して貰いました。その代わり、外壁や天上にソーラーパネルを着けて、その電気はそれぞれのビルで使って貰いました。
「大都会。土地、二段活用だ~ッ!!」
おじさんは、ビルの上から叫びました。その内に、高いビルのオーナーも協力を申し出てくれる様に成りました。
又一つ。緑の屋上が増えました。
何年か経ち、見渡す限りの屋上に、樹が生え、花が咲き、草が生えました。野菜も植えました。果物も実りました。
一つのビルの上は公園に。一つのビルの上は農園に。こっちのビルはみかん畑。あっちはぶどう。向こうは梨。農園で働く人が随分増えました。幼稚園や、小学校、中学校から、遠足に来たり、体験学習に来ました。果物や野菜を買いに来る人も増えました。
喘息を持った人や、身体の悪い人は、ビルの上の方に住むと、体調が良く成って来ました。ビルの上は、空気が綺麗な事に気付きました。
屋上から、地上へパイプを使って空気を送る事にしました。夏の暑さも、屋上の緑のお陰で夜から朝に掛けて、街も大分ひんやりする様に成りました。もう砂漠みたいなんて思う人はいません。屋上から降りてくる新鮮な空気のお陰で、病気に掛かる人も少なく成って来ました。
こう成って来ると、こちらから頼みに行かなくても、ビルのオーナーから「うちの屋上も使って下さい」と、頼みに来る様に成りました。
こうしてこの街だけでなく、日本中のどんなに低いビルの屋上も、農園や公園に生まれ変わったのでした。
次におじさんは、運送業を始めてみました。
なぜ運送業? と思われるかも知れませんが、考えても見て下さい。ビルというビル。病院や学校の屋上までも、全てが繋がっている訳です。全ての渡りローカに機械を設置して、自動で荷物を運べるシステムを作ったのです。
都会の中をトラックで移動しなくて良く成る訳です。ビルに届いた荷物を地上へ降ろして、運送会社の人達は そこから各家に荷物を運ぶのです。色んな運送会社と契約して、そのシステムをどの会社でも使って貰いました。
それからおじさんは、日本を飛び出し外国へ向かいました。今度は、色んな国で緑を増やします。
日本の状態は、メディアを通じて色んな国も知っていましたから、おじさんは余り苦労せずオーナーと交渉が出来ました。 アメリカでは、オレンジやブルーベリーの木、パイナップル、麦、公園、それから小動物も飼いました。ここでも沢山の人が働いて失業者が、ぐんと減りました。もちろん空気も綺麗に成りました。大人も子どもも大喜びです。
ビルの無い国では、植林をしました。今まで上昇続きだった気温も横ばいに成り、遂には少しづつ温度が下がって来たのです。これで、温暖化も緩和されるはずです。
おじさんは、お金持ちに成った事よりも、エコに貢献出来た事をとても喜びました。
“チャレンジの種”を植えたのは私だが、あの人が成功したのは、あの行動力が有ったからです。チャンスを生かすのも、無駄にするのもその人次第……
と言う事ですね。
おしまい。
何か色々と、すんません。
有りえ無い話しばかりで…。
希望的観点から、書きました。
後、暗い話しが続いたので 箸休め的な感じで書きました。
でも、こんな事が本当に有りえるのなら、日本の食料自給率が上がるのではないかと考えます。
農業って本当に天候に左右されるんですよね。
雨が多過ぎたり、足り無かったり。冷害に有ったり、台風が来たり、時には 火山灰が降って 作物が駄目に成る事が有る。
それ以外にも、害虫とか、病気とか…。
自分は、ビルの中で 野菜を育てられたら 一番良いんじゃないかと考えます。
自然災害に会わなくて済むし、少ない土地で 沢山収穫出来るのではないかと思います。
一階は米。二階は根菜。三階は苺…。と云う風に。
水耕栽培とか… 。光は、電灯で十分だと思うし、温度管理も出来るし…。
語り過ぎてしまいました。
済みません。
独り言です。