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プロローグ
人間は、生と死を繰り返し輪廻の中に生きています。
前世で悪事を働いた人は、来世も悪事を繰り返す。中々抜け出す事は出来ません。
輪廻を繰り返す中で業が薄れた者は、その輪廻の中から外れ神の元で働く事に成ります。
天界の最下層で目覚めた者達は、まだ目覚め無い者達の世話や雑用。その作業を気の遠くなる程経験したら、長い長い階段を上って下層へ行きます。
下層の者達は、中層の神や上層の神の助手として働きます。その働きが認められた者だけが、下層の神に選ばれるのです。
神の姿は様々です。幼児の姿だったり、老人だったり、若者だったり、中学生だったり……。天界へ召し上げられた時のままの姿で、過ごすのです。
下層での働きが認められた若者が、たった今下層の神に選ばれました。
そんな、神様のお話しです。