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異説鬼退治Ⅱ⑨

 若い男は言いました。

「襲撃してきた野郎は頭にパンティをかぶった変態野郎です! もうご愁傷様としか形容できやせん」

 桃太郎のお腹が再び、ぐぎゃるるると唸りました。誰か、リポビタンDをあげてくれ。

「……重ね重ねすみませんヒイラギさん。うちのクソジジイが」

「……君も苦労してるんだね」

 心配したダイゴロウとポアロは桃太郎に駆け寄ります。

「だ、大丈夫です……。準備をしますので、もう少し待ってください」

 桃太郎は正宗をジーパンにベルトに差します。

 そして、ダイゴロウとポアロにきび団子の準備を命じました。毒見はホームズにさせてと付け加えて。

 この間、テレビ番組『終末の老人介護~老人食は無理矢理ぶち込め~』で紹介されていたレシピを試してみようと思ったのです。

 一時間後、きっちりとレシピ通りに二匹はきび団子を仕上げました。

 いざ、ジジイ討伐にと言いかけたところで若い男がヒイラギに告げます。

「組長、例の変態がババアと共にこちらに攻めてくるとのことです。すでに組本部は陥落し、ババアによって組員の若衆が洗脳されたとのことです!」

 最悪の事態です。

 お爺さんとお婆さんのタッグは最恐にして最凶。オベマ大統領ですらも恐れるコンビです。

「仕方ないわ。ここで迎え撃ちましょ」

 ツンデレラの言。

 それしか方法はありません。

「お爺様、作戦があります。こちらへ来ていただけますか? 長倉も」

 ツンデレラはヒイラギと長倉を集めて

「いいですか? まずはあのババアとジジイを分離するところからです。各個撃破でなければ勝ち目はありません。そこで、長倉は家の中からエロ本を見つけてきて。ジジイの部屋からならベストよ。それを『お爺さんの愛読書です』とか言って見せつければ、ババアは逆上してジジイをブッ飛ばすにきまってるわ」

「お嬢様、名案でございます」

「うむ、長倉が認めるのなら、それに乗ろう」

 早速、長倉は家の捜索に入ります。

「次はお兄ちゃん」

 ツンデレラは桃太郎たちを呼び寄せて、作戦を説明します。ホームズは玄関で白目剥いて倒れています。

「お兄ちゃんは下僕と一緒にババアに秘密兵器をくらわせて。何か必殺くらいあるでしょ? 仮にも鬼が島㈱を攻略したんだから」

「ああ、うん。任せて」

 自信ありげに桃太郎は頷きました。

「ダイゴロウ、ポアロ、頼んだよ」

 二匹は元気に返事します。

 そう、秘密兵器とはさっき作ったきび団子です。

 作戦の説明が終わると、すぐに皆に戦慄が体中を駆け抜けました。

「来るわ」

 ツンデレラが短く鋭く告げます。

 走ってやってくるのかと思いきや

「ヒャヒャヒャ! グレートマグナムババアダイナマイトウルトラスーパーデラックスクーポン券付参上!」

「グヘヘヘヘ! エロティックセクシュアルハラスメントジジイピーピングエロス中洲キャバクラサービス券付LV210参上!」

 地中から現れました。

 さすが予測を裏切る登場です。

「桃太郎! この爺を差し置いて、ようじょとハーレムとは許すまじ! 誰が鬼退治の主役か、教えてやろうではないか!」

「桃太郎! この婆を差し置いて、いい男を二人も引き連れているとは許すまじ! 誰が鬼退治のヒロインか、その桃頭に叩き込んでやろうではないか!」

 二人は戦闘態勢に入ります。

 こうして、割と最低な理由で最終決戦が始まりました。

こんばんは、jokerです。


もう壊れ気味ですね、色々と。

さて最終戦です。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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