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異説鬼退治Ⅱ⑧

「関西の鬼神、とも呼ばれていてね。ヴァヴァアTHEグレートマグナムテンペストLV928割引券付という者なのだ。このババアは拳一つで衝撃波を発生させ、半径10キロを一瞬にして制圧したり、光速で動き回って、うちの若衆を拉致洗脳したりとまさに厄災以外の何者でもないのだ」

 桃太郎のお腹がねじり切れるように、ぐぎゅるりと鳴ります。

 お腹が減ったわけではありません。ストレスです。胃潰瘍になる日もそう遠くはないのかもしれません。

「すみません、ヒイラギさん。うちのお婆さんがとんでもないことを……」

 桃太郎は顔をしかめて、うずくまります。

「桃太郎お兄ちゃん! 無理しないで、お兄ちゃんは休んでて」

 そんな桃太郎を見かねたのか、ツンデレラは膝枕してあげました。何というご褒美!

 お爺さんがいれば呪詛の一つでも唱えていたでしょう。

 セコヨネカ、セコヨネカとか。

 ツンデレラは桃太郎が落ち着くのを待って、ヒイラギに結論を突き付けました。

「お爺様、諦めてください」

 相手はあのお婆さんです。

 組の若衆が総出でも負けます。

「あのババアは天災以外の何物でも……」

 ツンデレラは言葉を止めて考え込んでいます。途中からにやりとし始めました。文字通り、悪戯を思いついた子供です。

 長倉がばたりと倒れました。

 お婆さんにトラウマがあるからです。

 戻ってきたホームズが長倉のみたらし団子を食べようと手を伸ばしますが、起き上がった桃太郎によって再び金属バットでかっ飛ばされます。良い子のみんなはマネしないでね。

「お爺様、とりあえずの策がありますわ」

 ツンデレラは一口お茶を含みます。

 正座してお茶を飲む姿でさえ、上品です。きっと親の教育が良かったのでしょう。

「あの天災に他の組を潰させるの。そして、一対一に持ち込むのです。そうすれば、いくらかは勝算が出ると思います」

 確かに、1対1なら何とでも策を巡らせることが出来そうです。

 失敗すれば、あたり一面廃墟になりそうな感じがしますが。

「おお、さすがはお嬢様です!」

 復活した長倉が賞賛を送ります。

 もっとも、これが危険な綱渡りに違いないということは長倉にも分かっていました。ただ、光明が見えた。そのことに彼は賞賛を送ったのです。

「うむ、それで行こう」

 ヒイラギは納得して頷きました。

「ヒイラギさん、僕たちも協力させてください」

 桃太郎は力強く申し出ます。

 というか、あのお婆さんを放っておいたらそのうち取り返しのつかないことになりそうだからです。もう十分なっていますが。

「ありがたい。桃太郎君といったな。よろしくお願いする」

「はい!」

 桃太郎のそばに犬のダイゴロウとキジのポアロが駆けつけます。

 サルのホームズは冷蔵庫から取り出した紫色の暗殺用みたらし団子を食べてのた打ち回っています。

「私も行くわ。お兄ちゃんだけじゃ頼りないもの」

「駄目だよ。もしお爺さんに襲われたらどうするの?」

 桃太郎が止めますが

「その時はお兄ちゃんが守ってくれるんでしょ?」

 と極上の笑顔で桃太郎をノックアウトしました。反則ですよツンデレラ。

 こうして、敵対勢力をお婆さんに潰させる計画が始動することになりました。若衆を使って誘導すれば、簡単です。お婆さんは若い美形の男に弱いですから。

 ヒイラギと長倉が玄関で丁寧に礼を述べて、組に帰ろうとしている時でした。

「組長! 大変です!」

 若い男が迎えの車から、こちらに駆け寄ってきます。

「秀英組と雀武組が謎の人物の襲撃を受けたという知らせが入りました。両者とも数分で壊滅させられたとのことです! 次の標的をうちの組に定めたそうで。どうしやす?」

 それは急展開でした。

「何? 例のババアではないのか?」

 長倉が尋ねますが

「はい、別の人物です」

 と予想外の答えが返ってきました。

 それは第二の厄災の登場を示していました。

こんにちは、jokerです。

ああ、何書いてるんだろう俺。

いやプロットないんですよコレ。


とりあえず息抜きに書いてみました。

ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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