うざい骸骨
長い間放置していてすみませんでした……
これからも更新は遅いです
カタカタ……カタカタ……
さっきから音しかしなくて地味に怖い。
つーかさっさと出てこいよ!
待てども待てども出てこない相手に俺は苛立っていた。
「ひぎゃあああああ!!」
今まで黙っていた竜真が突然悲鳴をあげた。
「うっせぇ!」
「だだだだだって、オ、オレのかかかかたったたにいいいぃぃ……っ!」
吃り過ぎ。日本語喋れ。
「肩がどうした?」
ああ、肩って言ったのか。
よくわかったな、仁。
「なんか、ある!」
「あー、その白いやつか?」
「多分それだよ!」
わかってんなら助けろ!と騒ぎだした。正直五月蝿い。
「ファッションじゃないのか?」
「そんなわけねーだろ!?」
終いには半泣き状態。
チッ、しょうがねぇな。
「竜真ー、しゃがめよー。怪我するぞー」
返事も聞かず、竜真の頭目掛けて蹴りを放つ。
「ひっ!」
竜真は髪を数本犠牲にして避けた。が、手応えはある。
俺が蹴ったモノは仁の所に飛んでいき、見事キャッチされた。
「ナイス、仁!そんでパス!!」
そう言うとそれはすぐに飛んできた。
白くて固くて丸い、それは骨のような………。
え、骨ぇ!?
「!!!?」
思わず竜真にパス。
「?なんだ………っ、ぎゃあああああ!!!!」
叫びながら竜真も投げた。
『ああっ、ぼくの頭っ!』
そう言いながら頭蓋骨を追いかける白い物体はなんだろうか。
『よかった、無事だー。もう、君達乱暴だなぁ』
カタカタと音をたてて怒る白い物体、もとい骸骨。
ああ、こいつか。
「がーいこーつくーん♪」
それはそれは人の良い笑みを浮かべ、俺は拳を握った。
「歯ぁ食いしばれ♪」
『え、ちょっと?あの、えっと………ぼ、暴力反対!!』
泣き叫びながら骸骨は逃げていった。
てか、骸骨って泣くのか?
「結局何だったんだ?」
「「さあ」」
物語はまだ始まったばかり。
慧斗が怖い!
本当は3人をビビらせようとしたのに……
ビビってたのは1人だけっていう。
何故!?