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とっても久しぶりの更新です
「おい、竜真。起きろ」
今だ気絶中の竜真の頬を仁が軽くたたく。
が、起きない。
「仁、生ぬるいぜ。こいつを起こすんなら本気で叩かないと……なぁ?」
そういいつつ拳を構える。
「…………それは、もはや“叩く”じゃないような……」
「いいんだよ」
仁のツッコミはスルーして、拳を振りかぶった。
「ん……、………んあ?」
竜真のうめき声が聞こえて、当たる直前で止める。
うっすらと目が開いた。
「………えっと、どういう状況でしょうか?」
冷汗をダラダラ流しながら戸惑い気味に聞いてくる。
まあ、起きた瞬間に目に入ったのが俺の拳だし、戸惑うよな。
「カクカクシカジカだ」
おいおい、仁。いくらなんでもそれじゃ通じねぇよ。
「そんなことがあったのか!?」
「通じんのか!」
カクカクシカジカすげぇ……。
「えーっと、ご迷惑をおかけしました」
土下座をしながら謝る竜真。
「全くだ」
「慧斗も危なかっただろ」
「気のせいだ」
自分の都合が悪いことは認めん。
「ま、まぁまぁ、次!次行こうぜ!」
雰囲気が悪くなったことを感じ取った竜真が空笑いで促す。
「そう、だな。ここに留まってても何にもなんねぇし」
「同感だ。次はどこに行く?」
「んー、職員室……とかか?」
職員室か……。そういえばまだ行ってなかったな。
「よし、じゃあ職員室行くか」
「「おー」」
ピリリリリリ――――――
気の抜けた返事とともに聞こえた、電話の音。
休む暇なんて、ない。
久々なうえに短い……