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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
21/28

鏡の中は……

流石鏡の中の世界、とでも言ったらいいのか?

文字とかすべて逆になってる。

おかげで読みにくいぜ。

「鏡の中に入ったのはいいが、肝心のこっくりさんがいないぞ」

「入ったらすぐに遭遇すると思ったんだけどな」

また校内散策か………。

「早めに見つかればいいけど……」


~校内散策中~


めぼしい場所発見。

ここは……2―Dか。って、俺らの教室じゃん。

中から物音が聞こえるから間違いないな。

「………行くぞ」

「ああ」

取っ手に手をかけて一気に開く。

『アソぼウ』

『オイデ、おイデ』

中にいたのは、黒い“塊”。

塊から手、目、鼻、足、人間のありとあらゆる部位が飛び出していた。

眉を顰める。

気持ち悪……。

しかもなんか臭ぇ………。

「う゛っ……」

隣で仁が口を押さえる。

そうしたくなる気持ちはわかるぜ。

「こいつ、こっくりさんか……?」

「……どうやらそうらしいな。ほら、あそこを見ろ」

そう示した場所には、竜真を連れていったおかっぱがいた。

『あれ、お兄ちゃんたち自分から来てくれたの?うれしいなぁ』

おかっぱがこちらに気づき、はしゃいでいる。

「ああ、探すのに苦労したぜ?こっくりさんよぉ」

「竜真はどこだ」

『竜真?……ああ、先に連れてきたお兄ちゃんのこと?それなら、ほら。ここにいるよ?』

おかっぱが横にずれると、うつぶせで倒れている竜真が見えた。

「竜真!」

『もうっ、うるさいなぁ。まだ何もしてないよぉ』

「てめぇ……」

腰を落としていつでも走りだせるようにする。

『そんなに怖い顔しないでよ。うっかりこのお兄ちゃん殺シちゃウカも………』

おかっぱの右手が刃物に変わり、竜真の首に添えられる。

「っ………」

『あハッ。そのまま大人しくしててね?』

周りが暗くなる。

まさか……!

『すぐに終わるから』

ばっと振り向くと黒い塊が迫っていた。

何の抵抗もできずに、俺は塊に飲み込まれた。

「慧斗っ!!」

『安心して。みんなすぐに送ってあげるからぁ』

暗くなる視界に、仁の焦った顔と、おかっぱの楽しそうな顔が映った。

ちくしょう………っ!!


慧斗ピンチか!?


なんかギャグ要素がはいらないなぁ……。

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