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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
20/28

居場所

花子さんの話によると、おかっぱのガキの正体はこっくりさんだそうだ。

こっくりさんとは、たくさんの怨念が集まってできたものらしい。

常に仲間を増やそうとそこらへんの霊を取り込みまくった結果、意思ができてしまった、と。

竜真も取り込まれる可能性が高い。

ああもう!見つからねぇ!!

花子さんから話を聞いた後、俺たちはすぐに竜真を探し始めた。

別々に探したほうが効率はいいかもしれないが、危険が伴うから一緒に行動することにした。

「竜真ー!どこだー!!」

「返事しろーっ!!」

返事が返ってくるわけがないが、もしかしたら、と期待を込めて叫びながら走る。

結局俺たちは校内を1周した。

「ちくしょう、もう探すところなんてねぇぞっ……」

「どこなんだよ………」

こめかみに流れる汗を拭い、息を整える。

冷静になれ、なにか手はあるはずなんだ……。

何か、何か………っ。

『あ、またまたあったねー!』

俺と仁が真剣に考えていたときに耳に入ったのんきな声。

思わず視線を向けると、そこには

『さっきぶりー!』

コッツーこと骸骨がいた。

そうだ、こいつだ!

骸骨の右肩を掴む。

「おい、骸骨!おまえこっくりさんの居場所知ってんだろ!?」

『えっ、えっ、突然何??』

「知ってるか知らないか、答えてもらおうか」

仁が骸骨の左肩を掴む。

これでもう逃げられない。

『し、知ってる……よ?』

「「今すぐ教えろ」」

『喜んで!』


居場所を聞き出した俺たちは、被服室を目指して走っていた。

なんでも、こっくりさんは鏡の中の空間にいるらしい。

俺たちがその中に入るには、それ相応の鏡の大きさ必要。

そんな鏡が置いてあるところは被服室以外に心当たりがない。

ということで被服室に直行。

ついたらすぐに息を整えて鏡の前に立つ。

「……普通の鏡、だよな」

「そうだな……」

試しに触れてみる。

すると、触れたところを中心に波紋が広がった。

仁と顔を合わせ、頷きあう。

「行くか」

「ああ」

鏡の中に、足を踏み入れた。


ちょっとだけだけどコッツー出せてよかったです!

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