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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
17/28

消える

お久しぶりです。


とっとも久々に更新です。

そこには、おかっぱ頭の少女が立っていた。

『こんにちは、お兄ちゃんたち』

にっこりと笑った少女に、ゾッとした。

こいつは、ナンダ?

「へー、この学校にもこんなちっこい幽霊いるんだな」

座敷童子(ざしきわらし)か?」

座敷童子?

いや、違う気がする……。

座敷童子は幸運を呼ぶ妖怪だったはず。こんなに禍々しい訳がないだろ。

『ねえ、そこのお兄ちゃん』

「オレ?」

少女が指さしたのは竜真。

『そう。私と遊んで?』

「おう、いいぞ。何する?」

おい、状況を考えろよ。遊んでる場合じゃないだろ。

『じゃあ、かくれんぼしましょう』

「ああ」

そう答えた瞬間に、竜真が


消 え た


「…………え?」

「たつ…ま……?」

まるで、初めからそこにいなかったように消えてしまった。

『クスクスクスッ』

少女の笑い声にハッとした。

「てめぇ、何しやがった!」

『ふふっ、なぁんにもしてないよぉ?あのお兄ちゃんが自分から行ったんだよぉ』

自分から、だと?

「ふざけんなよ」

『ふざけてなんかないよぉ。事実を言っただけなのにぃ』

あのとき竜真は変な動きなんかしてなかった。

していたとしたらこいつとの会話だけで……。

…………まさかっ!

『あはっ、気付いたぁ?実はぁ、あの受け答えが“鍵”になってたのぉ』

ちっ、やっぱりか……。

「……竜真はどこに行った?」

仁が静かに言う。

『教えないよぉ!』

「そうか、なら…………オマエ、モウイラナイ」

ひゅっと何かが通り過ぎた音が聞こえたと思ったら、おかっぱ少女が悲鳴を上げた。

『いやあああ゛あああ゛あ゛ああああ゛あ゛あ゛!!!!いだい、いだいよおおお゛お゛おおおお゛おおお゛!!!!!!!』

顔を抑えて喚くおかっぱ少女の瞳が憎悪に染まっていく。

『許さない、許さないから!!!』

そう言い残しておかっぱ少女は消えた。

「…………なあ、仁。何投げたんだ?」

「理科室で見つけた硫酸。幽霊に効くとは思わなかった」

お、おおふ…………。

「あいつ、絶対に潰してやる」

やばい、仁が切れた………。

黒いオーラが見える…………。

久々すぎておかしいことになった気が……


うーん………

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