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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
16/28

泣かせた……のか?

『くそっ、こうなったらお前を……っ!』

「はいストーップ」

仁に飛びかかろうとしていた幽霊の頭を捕まえる。

幽霊って掴めるモンなんだな。

『はっ、離せ!!僕は、あいつにっ………!!』

「はーーーあ」

なんだかなぁ。

「あのなぁ、お前が死んだのは運がなかっただけだろ。まあ、そんな事言ったらお前が不憫すぎるけどな。しかもさ、ここが4階だからって窓から出られないわけじゃねぇ。外の壁にあるパイプ使って降りることだってできる。心臓病はタイミングが悪かったとしか言えねぇけどな。つまりだ、ここにお前を閉じこめたそいつも悪いが、出ようとしなかったお前も悪いって事。オーケー?」

『でもっ!!』

「でもじゃねぇよ。しかもそれ何年前の話だ。絶対数十年前だろ。ここに閉じ込めたやつだってもうおっさんだぜ?もしかしたら爺さんかもな。そんなやつに復讐して何か報われるか?楽しいか?(俺は楽しいけど)そんなことするより成仏するほうがマシだと思うぜ?」

『…………う~~~~~~っ』

急に幽霊がぽろぽろ泣き出した。

えっ、ちょ、おまっ、えー……。

俺が悪者見たいじゃん……。

『僕だって、そんな事、わかってたし、とっくの昔にどうでもよくなってたよっ!でもっ、成仏だってできないし、いつの間にかこんなことになってるし、ワケわかんないよーーーーっ!!』

大泣きし始めた幽霊。

仁に助けを求めて視線をやると、顔を背けられた。

このやろう……っ!

『ううーっ……、ずびっ』

暫くしたら気が済んだのか泣き止んだ。

『ゴメン、急に泣いたりして』

「本当だ。全く、大迷惑」

『ははっ』

どこか困ったように幽霊は笑った。

と、思ったら、急に光りだした。

ええー!?

『あ、あれ?なんで?成仏できるの??』

本人もわかってないらしい。

目痛い!眩しい!!

『よかった、僕成仏できる!』

ああ、うん、良かったね。だからその光をどうにかしろ!!

『ついでに教えてあげる。ここの主には気をつけて。何をするかわからないから』

言うだけ言って幽霊は消えていった。

「………ここって音楽室のことか?学校のことか?」

「俺に聞くな」

何かさらに謎ができたような………。

まあいいか。後々考えよう。

『す………』

何か聞こえた……?

「ん?仁、何か言ったか?」

「いや、慧斗が言ったんじゃないのか?」

竜真は寝てるし、俺達は言ってない。

と、言うことは。

「おいおい、立て続けかよ」

ゆっくりと振り返った。

意味不明ですよねー

すみません……


慧斗は優しい所もあるんだ!というところを書きたかったんですが……

サッパリですね

しかも仁が空気状態………!!

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