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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
15/28

竜真救出?

『ぜっ、ぜっ………げほっ』

俺の目の前には必死に酸素を補給しながら虚ろな眼をしている竜真もどき。

ここまで効果があるとは………。

驚きだ。

「さて、お前がここにいた理由と竜真の体をのっとった理由を教えてもらおうか」

『だっ、誰がっ、お前なんかに………っ、言うもんかっ!』

ほう、往生際が悪いやつだ。

「まだくすぐりようが足りないみたいだな」

『ぎゃっ、やめ、やめて!言うから、言うからああああああああ!!!』

素直でよろしい。

『もうヤダ、この鬼畜…………』

「はっ、褒め言葉」

って、ちょっと待て。おい、仁。なんでそいつの肩叩いてんだ。あとその同情した目はなんだ。

「ほら、さっさと答えろ」

『わかったよ………。長くなるけど聞いてくれる?』

えー、長くなるのかよ……。めんどくs……ゲフンゲフン。

『そう、あれは僕が生きていた頃の話……』


――竜真もどきの独り語り――

僕は生きていたころはピアノが好きなごく普通の学生だったんだ。

僕がいつもどおり音楽室でピアノを弾いてたら、突然リーダー的存在のクラスメイトが来たんだ。そいつは僕を“キモい”とか言って殴ってきたんだ!そのままこの音楽室に閉じ込められて……。もともと心臓が悪かった僕は、運悪くその時発作を起こしてそのまま死んだ。幽霊になってここにいたときは驚いたよ。でもちょっとうれしかった。だって間接的に僕を殺したあいつに復讐できるんだからね!!

――語り終了――


「あー、お前の言いたいことはわかった」

『じゃあ………!!』

「はっきり言おう。お前、めんどくさい」

『なっ……!?』

え、何。説明しないといけねーの?ダルッ。

「まず始めに。語りが長い」

『え、それは最初に言った……』

「黙れ。次に、あー、なんだっけ。とにかくめんどい」

『適当すぎる!!』

いいんだよ。それが俺だ。

『うぅっ、なんでこんな扱いされないといけないんだ………』

そりゃ竜真の体なんだから竜真と同じ扱いしてるんだよ。

「竜真の体だからじゃないか?」

おっ、流石仁。わかってるー。

『そうか、この体がダメなのか……。ならこんな体なんかいらないっ!!』

スポンッという音が聞こえそうな勢いで竜真の体から幽霊が出てきた。

竜真の体は床に倒れた。

なんか竜真救出できたっぽいぞ?

まだこの幽霊の話続きます


どうぞ気長に付き合ってください

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