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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
14/28

あーあ……


更新できました!


途中邪魔も入ったけど、無事に音楽室に辿りついた。

「音楽室でメジャーな怪談はなんだ?」

「『独りでに鳴るピアノ』じゃねーの」

ピアノか………。

「でも音は聞こえないな」

仁の言うとおり、ピアノの音なんて全く聞こえない。

「それじゃないとしたら『動くベートーベン』とか」

「まあとりあえず入ってみるぞ」

扉に手をかけて一気に開く。

慎重にしろ?それじゃあ面白みがないだろ。

まず視界に入ったのは大きめのグランドピアノ。

そしてピアノの椅子に座る男子。

なんだ、あいつ。

着ている服はうちの制服。だから気を抜いてしまった。

竜真が無防備に男子に近付く。

「なあ、お前こんなところでなにしてんだ?」

『…………た』

「は?」

『あハっ、見ツけた!』

「っ、下がれ、竜真!」

気付いたときには遅かった。

男子は竜真に手を伸ばしながら消えた。

と同時に竜真の体が傾く。

倒れるかと思ったが、なんとか倒れなかったようだ。

「た……つま…?」

仁が躊躇(ためら)いがちに声をかける。

ゆっくりと竜真がこっちを向く。

その目はどこか虚ろで、狂気が宿っていた。

あれは竜真じゃない。

くそっ、のっとられてやがる!

『やっと、やっと手に入った!これで僕の願いが……!』

願い………?

いや、それよりも竜真をどうにかしないと駄目か。

「おい、どこに行くつもりだ」

音楽室から出ようとしている竜真もどきを仁が阻んだ。

『どこ………?決まってるでしょ、あいつらのところだよ』

竜真の体でそのしゃべり方はキモい。

「あいつら?」

『そうさ。僕を殺したあいつらさ』

なんか事情がありそうだな。

まあ、素直に答えてくれそうにないし、捕まえるか。

「仁、あいつ捕まえるぞ」

「ああ、わかった」

『何、僕の邪魔をする気?それなら容赦しないよ』

緊迫した空気が流れる。

ここは先手必勝だな。

「おらぁ!!」

『無駄だよ。僕は死んでるんだから物理攻撃は効かなぎゃん!!』

こいつバカだ。今は竜真の肉体だから攻撃当たるって。

「確保」

「了解」

仁が素早くロープでぐるぐる巻きにした。

ちょっと待て、そのロープはどこから出した。

「さて、洗いざらいはいてもらおうか」

竜真もどきの胸元をがっと掴んで脅す。

『ふんっ、言うわけないでしょ』

「そうか、なら………」

『ちょっと、何してr…ちょ、やめっ、やめて!おねが、い!はっ、ほんとにお願いだから!あはははっ、はっ、やめ、やめてーーーーーーーー!!!』

ただくすぐってるだけなのに効果抜群。

竜真もくすぐり弱いしな~。

効いてよかったぜ。

数分後、呼吸困難になりかけてる竜真もどきが完成した。

そんな竜真もどきを憐れんだ目で見ている仁。

そんな目で見てやるなよ。


竜真ピンチ!


最近仁が慧斗の影響受けまくってる気が……



音楽室の怪談は思いついたものを書いただけなのでメジャーなのかはわかりません。


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