またか
久々の投稿です
竜真も無事に戻ってきて、次に向かうは音楽室。
音楽室ってなんか出そうじゃね?
「どうせオレなんて………オレなんて……っ」
戻ってきた瞬間に泣き始めた竜真は仁が引きずっている。
「重い。疲れた」
流石に限界だったらしく、仁が竜真を落とす。
「ぎゃっ!」
頭が床に激突して悶え苦しんでいる。
まあ、ほっといていいか。
それより音楽室に行かねーと。
てくてく……てくてく………
「ええっ、オレ放置!?待ってくれよ!」
後ろから竜真が抱きついてくる。
「うざい離れろ」
アッパーカットをお見舞いしてやったらおとなしく離れた。
次からこうしようか。
泣きながら横を歩く竜真を見ながら、歩を進める。
てくてく……てくてく………
竜真をうっとおしそうに見ながら欠伸を零す仁。
てくてく……てくてく………
「………なあ、音楽室ってこんなに遠かったっけ?」
「言うな竜真。考えないようにしてたのに」
「おいおい、またかよ……」
二回目の永久廊下(今命名)…………。
もっと違うことしろよ。
「はあ。次は何が出てくるんだ?」
「さっさと出てこい」
「何でそんなに冷静なんだよ!?」
「慣れた」
「同じく」
「慧斗はともかく仁まで……」
それはどういうことかな?ん?
「ご、ごめんなさい………」
あははっ、やだなー、俺何もしてないぜ?
竜真も静かになったし、サクサク進むか。
いや、進めないんだけどな。
元凶出てこい!
『………デ…………』
ん?
「竜真、うるさい」
「オレなんも言ってねえよ!」
「あぁ?じゃあ仁か」
「違う」
「ということは」
くるっ、と後ろを向く。
『オ…………イ……』
元凶(かどうかは知らない)キターーーーーーー!!
むこうから来てくれたぜ!
探す手間が省けてよかった。
「おい、お前倒せばこの永久廊下終わるんだよな?」
『オイ…………デ………』
チッ。話は通じないか。なら。
「力尽くしかねぇよな」
二イッと顔を歪める。
『オイデ……オイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデ』
「そんなに何回も言わなくったって行ってやるよ」
俯き加減の女に向かって走り出す。
『オイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデオイデコッチニオイデヨオオオオオオオオ!!』
女も叫びながら向かってくる。
~少々お待ち下さい~
「ふう。さて、次行くか」
爽やかな笑顔で言うと、真っ青な顔をした竜真が高速で頷いた。
仁はいたって普通だった。
「竜真、何にビビってんだよ」
もうあの女いねぇぞ?
「だ、だだだだだって、それ、か、返り……もがっ」
「竜真、世の中言わないほうが良い事だってあるんだ」
「…………………」
な?と笑って言えば竜真はコクコクと頷く。
あ、竜真の顔に血がついた。
………まあ良いか。
全然怖くないですね
どうしたら怖くなるんだ……