意外と……
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あんなに威勢のよかった花子さんは弱かった。
めっちゃ弱かった。
でこピンしたら泣いて謝ってきたよ。
『うわあああああん!ごめっ、な、さいいいいいい!!』
さて、こいつどうしよう。
『びえええええええええええん!!!』
なんか小さい子みたいなんだけど。
「おい、慧斗!泣かすなよ!!大丈夫か?」
『うっせぇボケ。どっか行きやがれ』
竜真が心配そうに覗き込んだ瞬間に泣き止んだ花子さん。
花子さんが泣き止んだのはいいが、今度は竜真が泣き出した。
まあ、放置するんだけどな。
「これって花子さんクリアしたことになるのか?」
「本人に聞くのが一番早いだろ」
「それもそうだな。おい、花子」
もう“さん”つけなくていいだろ。
『はいぃ!なんでしょうか!!』
「もう、お前クリアしたことでいいよな」
『もちろんです!!』
脅し?してないしてない。
拳?握ってるわけないだろー。
「さて、次行くか」
「そうだな」
『あっ、ちょっと待ってください!』
トイレから出ようとしたら花子に呼び止められた。
「なんだ?まだなんかあるのか?」
『少し忠告を。知っていると思いますが、あたしたち怪談を11人クリアすればこの世界から出ることができます』
ああ、骸骨が言ってたな。
『ですが、ここにはそれ以外の怪談もあります』
なんだそれ。初耳だぞ。
『そいつらはあたしたちと違って蘇ることはないんですが、注意してくださいね』
「………ん?ちょっと待て。お前ら蘇ったりするのか?」
『はい、そうですよ』
と、いうことは。
「倒したと思ったテケテケはまだ生きてる………?」
『テケテケに会ったんですか?あいつ結構厄介ですよ。狙った獲物は逃がさないの精神でどこまでも追ってきますからね』
「最悪だ……」
「クリア条件を知らないか?」
『あ?お前に教えるわけないだろ』
仁が聞いたら初めの性格に戻った。
「教えろよ。な?」
『はいっ、喜んで!!』
だから拳なんて握ってな(殴
『テケテケとトコトコを会わせる事です!』
「なんだ、簡単だな」
「なんでその2人を会わせるんだ?」
『この2人、元々は1人なんですよ。この先聞きます?』
「「遠慮する」」
『そうですか………』
残念そうな顔をするな。
「じゃあ、俺ら次行くな」
『はい。気をつけてくださいね!』
なんか、花子に懐かれた気がする。
まあ、いいか。
さあ、次だ!!
あ、竜真トイレに忘れてた。
話がごちゃごちゃしてきた気が………
ちゃんと伝わってますかね?