花ちゃんに会いに行こう
どうも、秋雨です。
更新が遅くなりすみません。
骸骨と別れた俺たちは、とりあえずトイレに来ていた。
怪談の定番といったらやっぱ女子トイレだろ。
しかしここで問題が発生。
「誰が入る……?」
俺たち3人とも男だ。女じゃない。
けど、女子トイレに入らないといけない。
骸骨が言ってた“花ちゃん”は多分トイレの花子さんだろうから。
無言で手を握って前に出すと、2人も同じようにした。
「準備は良いか……?」
頷く仁と唾を飲む竜真。
俺は一度大きく深呼吸をする。
………よし。
手を大きく振り上げた。
「「「ジャンケンポン!!!」」」
結果。
竜真が行くことに。
哀れ、いじられ要員。
「ううっ……」
泣き崩れる竜真とは対照的に、輝かんばかりの笑みを浮かべる俺と仁。
「ほら、さっさと逝ってこいよ」
「早く行かないと殺られるかもな」
「うわああああああん!!」
あっはっは。
泣きながら女子トイレに駆け込むって……。ぶふっ。
しばらくすると、竜真が半泣きで帰ってきた。
「なあ、花子さんってどうやって呼ぶんだっけ……?」
正直、アホかこいつはと思いました。
いや、こいつはバカだったな。
結局女子トイレに入ることになってしまった。
確か、花子さんは………三番目の個室を三回叩いて………。
「はーなっこさーん、あっそびーましょー」
よし、これでオッケー。
ぎぃぃぃぃぃぃぃぃ………
重たい音をたててドアが開いた。
固唾を呑んで見守る。
ヤバイのはお断り。
ぬぅっと手が出てくる。
『………うっせーなぁ。何なんだよ』
出てきたのは、男勝りな女子でした。
なんかイメージと違うんだけど………。
『んで、あたしになんか用?』
ドカッと便器に座って話を始める花子さん(仮)。
「ちょっと待った。ひとつ聞いても良いか?」
『どーぞー』
「お前が花子さん?」
『んーーー、そんな名前で呼ばれてた気がする』
マジか………。
「これが花子さんかよ。なんかイメージと全く違うなー」
おいこら竜真。人が折角言わないでおいたのに。
仁を見習って黙っとけよ。
……あれ、仁心なしかがっかりしてないか?
お前もなのか!?
『あ゛?あたしが花子で悪いかよ』
「ひぃっ!」
不良顔負けの表情で迫ってきた花子さんにビビッて俺の後ろに隠れた竜真。
このヘタレ野郎が。
「ところで花子さん。こんなヘタレなんかほっといて、俺と話し合いしない?」
『は?………へぇ、なかなか強そうだな。いいぜ、ヤッてやルよ』
花子さんの目が狂気に染まった。
ところで幽霊とかに触ったり出来るんですかね?