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陽炎稲妻水の月  作者: 秋雨
本編
10/28

通称コッツー

三週間経ってようやく投稿です


『あれ?何で固まってるの?』

不思議そうに首をかしげる骸骨。

「そういうお前は何でここにいる」

確かこいつは俺に怯えて逃げたはずだ。

…………多分!

『いやぁ、あの後君達のことが気になって尾行してたら案の定テケさんに殺されそうになってたんだよね~』

尾行してたらよかった~とか笑っている(?)こいつにつっこみたいことは数個あるが、とりあえず。

「つまりストーキングしてたんだな」

「「うげっ」」

竜真と仁も顔を歪めて冷めた目で骸骨を見た。

『えっ、ち、違うよ!?そんなんじゃないよ!?』

骸骨が弁解を始めたがもう遅い。

『違うんだあああああ!!!』

無視し続けたら骸骨は泣き出してしまった。

骸骨のくせにどこから涙出してんだよ。

『ヴ……ァ゛………許さなイ゛…………………』

今までピクリとも動かなかったテケさん(骸骨がそう言ってたから合ってると思う)が動き出した。

骸骨に蹴られたせいで内臓が出ている上に血を撒き散らしながら微妙に動いていて気持ち悪いことこの上ない。

『そうだ、こんなことしてる場合じゃないんだった!君達、早く逃げるよ!』

「「「お、おう」」」

泣いていた骸骨がいきなり走り出すからビビったけど、テケさんにまた追いかけられるのも嫌だから素直に骸骨を追いかけた。

『あアアアああア゛あ゛あ゛!!!』

後ろからテケさんの叫び声が聞こえてきて心なしかスピードが上がった。


『………ふう、ここまできたら大丈夫かな』

骸骨に連れられてきたのは2階。

『君達大丈夫?』

「なんとか……」

「それよりさっきのは何だったんだよ」

「もちろん説明してくれるよな?」

笑いながら問いかけたらなぜか怯えられた。

理由?わかんない。HAHAHA。

『さ、さっきのはテケテケだよ。通称テケさん』

テケテケ……。聞いたことある気がするな。

『テケさんは凶暴だから捕まらないようにね』

「捕まるとどうなるんだ?」

『ん~、上下真っ二つかな』

それを聞いた竜真の顔が面白いぐらい真っ青になった。

目もガン開きだし。

「逃げきれてよかった……」

「じゃあ今度はお前のことな」

『ぼく?ぼくは見たとおりの骸骨だよ。親しみを持ってコッツーって呼んで♪』

「よし骸骨。最後にここからの脱出方法を教えろ」

『あ、あれ?コッツーって……』

「が・い・こ・つv」

『はいぃ……っ』

左右からの視線が冷たいのは気にしない方向で。

『ここから出るにはここの怪談をクリアするんだ』

なんてベタな。

「ちなみにどのくらい?」

『まずさっきのテケさん、トコさん、ぼく、花ちゃん、くーちゃん、人体模型くん、めーちゃん、ベーさん、こっちゃんの9人だね』

「げぇ……多いな………」

おいおい、竜真。弱音はくなんて情けねぇな。

「まあ、つまりそいつらを倒せばいいんだろ?」

『そうだよ~。皆なんかしてくると思うから気をつけてね~』

なんたって久しぶりの人間なんだから。

そういう骸骨はどこか嬉しそうだった。

「そういえば、お前に捕まるとどうなってたんだ?」

『いい質問だね、自由ボーイ!ぼくに捕まってたら皮を剥がしてたよ!まぁ、昔の話だけどね』

おいこら竜真。俺の後ろに隠れるなよ。

「なんでやめたのか聞いていいか?」

『飽きちゃったんだよ。取っても腐っちゃうし、その繰り返し。つまらないんだ』

「そうか。それで、お前をクリアするにはどうすればいい?」

『ぼくはもうクリアでいいよ。結構楽しませてもらったしね』

「よかったぁ……」

やっと安心したのか俺の後ろからヘタレ(竜真)が出てきた。

「そうだな。クリアじゃなかったら粉々にしてたぜ」

握り拳を作ったら骸骨は光の速さで仁の後ろに隠れた。

ヘタレ二号かよ。

『はっ、早く次に行きなよ!』

「言われなくても」

お供を従えにいざ出発!

え、違う?あってるって。



あ、そういえばあいつが言ったの通称だけで本名わかんねぇな。

通称だけでどんなのが出てくるかわかりましたか?

1つだけもろわかりですけど



思うんですが、季節外れのホラーを見てくれる人なんているんでしょうか

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